1stフルアルバム「地球儀」発売にあたり、皆さんからコメントを頂いていました。
このご時世ということもあり公開が遅れていましたが、こちらでご紹介します。
敬称略、五十音順
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魂の温度が相当高くないとこんな凄いもの作れない。東京パピーズめっちゃ熱いっす。
カーミタカアキ
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東京パピーズの素晴らしい熱量、グルーヴをしっかり録れてていると思いました。メロディ、リズム、ハーモニー、"頑固"で優しい人間模様が感じられました(頑固が重要)。太郎さんは複雑なものにめげずどれだけ多くのものをよく見てきたのだろうか、と感心し尊敬の念を抱かされます。
僕は優しい友人たちをふと思い出しながら聴きました。
KOTORI / 佐藤知己
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我々は生きていると濁る。でもパピーズってずっと気持ち良く怒ってる。多分。なのに頼り甲斐を持って優しい。
ずっと温度があって、高温であるが故に濁ったり腐ったりしないんだろうなぁ。と。
「バーズデイ」って歌が今日本で一番いい歌だ。って思う。
東京パピーズのファンですわたし。
FINLANDS / 塩入冬湖
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太郎ちゃんへ
ぼくはオレンジという曲が1番気に入りました。小さい頃に砂場で毎日毎日擦ってはピカピカになってゆく泥団子の事を思い出しました。でも途中友だちに嫉妬されて大体投げられるか踏み潰されて壊されちゃうんですよね。だから一からまた作り直しては今度はすぐ壊れないような違う方法を考えたり更に輝きを増す一手を考えたりしてとにかく必死で泥団子を作っていました。昔から今も何も変わっちゃいないって事をこのアルバムのメロディやリズムに触れて改めて教えてもらった気がしました。
突然少年 / とだげんいちろう
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「才能のあるソングライターは時代を先取りして曲を作るんだよ」って最近言われた。
冬の女王は夏に冬の曲を書いて、反戦歌は戦争が始まる前からできている。
パピーズの新譜を聴いてると、「なんかやばいのかも」っていう気持ちになる。戦争や疫病のニュースを見るのと同じような気持ちになる。「お前はどうすんだ?」って太郎に聞かれてる気になる。ごめん、俺自分のことで手一杯でそんなに考えたことなかった。「そうも言ってられなくなるぞ、俺らももういい歳だろ」って太郎に返されてる気がする。
この曲達を何ヶ月も何年も前に書き上げてた太郎はやっぱり凄い男だな。
リリースおめでとう。
メメタァ / 西沢成悟
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先行配信の「火星の暮らし」「漂流教室」
超良くてずーっと聴いてた。けどアルバムで聴きて〜2曲じゃ足りね〜と思っていた。
でもいざリリースされると聴くのが怖い。自分にない才能を感じると打ちのめされるからね。
好きなバンドは尚更そうである。
楽しみも怖さも半分で聴いたら、やっぱりめちゃくちゃ良いの。ああ、自信なくなっちゃうかも、と思ったけど、これはそういう次元で聴く音楽じゃなかった。やさしい。めちゃくちゃやさしい。バット振り回して近づいてぶちのめしにくるかと思ったら肩を抱きしめてきた。
曲名にもあるように、やさしさを感じる言葉や情景がたくさんある。
「地球儀」の東京パピーズの歌詞は、ぼんやりとした情景と抽象的な言葉が多い中に、やさしさ、愛とか恋とか、美しさとか真っ直ぐな気持ちが隠れている。
だから聴きながら探してしまうんだと思う。
1から10まで全て分かるように書いていたら、それもやさしさかもしれない。でもそれは詩ではなく、ただの文章なのかもしれない。歌である必要すらないかもしれない。
人は歌を聴きながら、一見やさしくない、つかみどころのない言葉たちの中に本当の気持ちとか、意味とかをそれぞれ見つけたりする。
聴いた人、聴いた回数の分だけ、その度に見つけたものがあればあるだけ、その歌のもつ意味は何億倍にも膨れ上がっていく。
「地球儀」はそういう意味がたくさん見つかるアルバムだと思います。なんて思いながら皆様もう一度聴いてみてほしいです。
The Whoops / 宮田翔平
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弱い人に寄り添う音楽は沢山あるけど、元気に暮らしている人の感情を揺さぶる歌って本当に実力派ですよね。
東京パピーズは今も昔もずっとそうですし、歌詞のスケールがとても大きいんです。はるか上空から街の人たちを観察してるけど、その解像度はめちゃ高いというアンバランスさ、本当に職人技です。
私はとくに「やさしい街」の
”居場所のないおっさんがいる"という歌詞が狂おしいほど好きです。
おっさんが登場しない毎日ってありえないし、それを拾い上げるセンス、脱帽してもし足りません。
はぁ…こういう、ふと垣間見える魅力とか才能に女って弱いのよねぇ…
The Whoops / 森確実