23日 10月 2023
警報の音 薄黒い雲 錆び付いたオリーブ メトロポリス さよなら、僕も遅れていくよ 今はまだ遠く当所ない夜 星の宿りの窓を 鉄道が走って 走り抜けていく あのビルの向うのビルの向う ゆらすブランコこの日々の向う 簡単だけど難しいこと 恥ずかしいほど愛おしいもの 砂漠に描いた文字を UFOがなぞって 不思議そうにしている スフィンクスになった気分で...
13日 1月 2023
天使のきもちになって ミサイルの痛みで夢を覚ましてね きみはずっと手を振って ぼくはずっと泣き止んでる こんなふうに 夜が明けていくんなら 同じような朝が 来てもいいと思うんだ 今日はね、やけに冷え込んで ぶさいくな上着を引きずりだして ぼくはちょっと歳をとって きみに似合わなくなる こんなふうに 日々が続いていくんなら ほんの少しだけ...
29日 11月 2022
泣けば泣くほど 綺麗になってく きみの横顔は ふれられないほど 近くにあって ただながめてた 離れない この手を握りしめて 流れない時間だけが包む さみしいね 夜明けに そっと 静かになって街は夢を見る 短いそれを叩き起こして 電車が走り出す 叶わないことはもう受け入れるよ 痛みはかばんに突っ込んで ドアをあける へんな気がしたって つなぎたいと思った手...
23日 11月 2022
人の身体で人の暮らしは なんだかな ちょっとさ在りすぎるよな 犬の頭できみを考えた 霞立った暇な朝 静かすぎるよ ここ何年か誰もが 観覧車から見下ろす粒になって生きている ねえ、ちかちかするよ 痩せたまぶたを閉じてみても 八時のパレードが街中を汚すよ きみを考えた 逃げ惑って風呂のなか 耳を澄ませば それは遠ざかってった 祈るばかりの手間も惜しんだな...
23日 11月 2022
甘ったるいのはやだけど 缶コーヒーな別なんだ 淀みよどんだ夜の下 とびだしてきたんだよ あいしてるからもうちょっと おしえてくれよ 甘ったるいのはやだけど 朝までいられそうだよな 淀みよどんだ夜の下 にげだしてきたんだろう あいしてるからもうちょっと おしえてやるよ きみと夏の終わり 将来の話なんてひとつもしなかった あれからいくつ歳をとったかも...
19日 8月 2022
裸足の僕を呼び止める やさしい声が遠くなる 夕日の猫は嘔吐きだす きいろい景色が重すぎる 八月は夢のなか 俺はまだ 眠りを知らないで呼んでいる 赤い戦車が行き違う 真夏の猫は砂になる ここじゃすこしまぶしすぎる かなしい声で身を捩る いびつな静けさ きみはまだ 祈りを捨てないでいで 逆上がりの渡り鳥 音のない空に打鳴らすように 裸足の僕を呼び止める...
03日 8月 2022
街を背にきみの眼に くたびれた白い陽気 いつからだろう わかってたけど いまそのときだよ 見たくない聞きたくない そんな夜は嘘をつこう ゆめのなか ゆめのなかってさ 眠れやしないなら行こう うたおう 確かなことばかり物語るきみを いとおしいとおもう ばらばらのてつきも エヴリデイエヴリナイト 大丈夫じゃない いとおしいけど いまそのときだよ...
29日 11月 2019
1.安全地帯 友達になれそう、なんて 最低な気がするよ。 同じような夜が来て 同じような星を見よう 宝物があったけど 羨ましいって言われなきゃ いらないような気もするよ 殺されたくないから 仕方がないよね 遠く遠く 遠くまで 安全地帯を探して あの月の裏側まで 飛んでいくつもりだった 薄情な地球の上に 突っ立って何を願う 誰もいない 誰もいない...
10日 8月 2019
標高3000mまでソーダアップで はじけるライムも ほら橙 日が暮れる 日が暮れる 日が暮れる なにか違う気がしてる 体操男子はメダルの快挙 痴漢冤罪のニュースはない だけど違う 今日も違う 明日も違う また間違う気がしてる ぼんやりしてたら下校のチャイムで とりのこされた教室は瞬いて 瞬いている きみはただ うつしくあれ 強行採決 静まりかえる 消しゴムは...
20日 7月 2019
きみに触れて はじめて 街の色が見えたよ 小さな寝言をきいて 夜空の形を知ったよ かなしいときだけ神頼み 賽銭投げて 手を合わせていた 僕の悪いとこ いちばんいいとこ 本当はずっと春を待ってたけど きりがないみたいだな もう行かなくちゃ もう行かなくちゃ ひとりじゃどうか分かんないけど 分からないなら 知らなきゃね 火星の暮らしは 喉が焼けそうさ...